2023年01月19日

その腰痛の原因は側湾症かも?腰痛との関係や治療方法を徹底解説

側 弯症 腰痛

「慢性的な腰痛に悩まされている……」という人は、もしかしたら側湾症という病気が原因かもしれません。側湾症にはいくつかの治療法があり、治すことで腰痛を取り除くことができます。

今回は、側湾症の内容や腰痛との関係、セルフチェックの方法や治療法について解説していきます。なかなか治らない腰痛にお悩みの人や、背骨に違和感がある人はぜひ参考にしてください。

側湾症とは

側湾症とは、通常時は正面から見て真っ直ぐな背骨が、左右どちらかに曲がってしまう病気です。日常生活における身体の癖や筋肉の収縮、骨の変形が一部の原因ですが、側湾症の約80%は原因が特定できない特発性側湾症と言われています。

特発性側湾症は、発症の時期によって3つの種類に分かれます。

  • 乳幼児期側湾症
  • 学童時期側湾症
  • 思春期側湾症

それぞれ詳しく解説します。

乳幼児期側湾症

0〜3歳のときに発症する特発性側湾症です。自然治癒するケースが多いですが、稀に深刻な側湾症に発展することもあります。

学童時期側湾症

4〜9歳のときに発症する特発性側湾症です。進行する可能性が高い側湾症だとされており、発見時に50度以上進行していれば、思春期にはさらに進行してしまう可能性があります。

思春期側湾症

10歳から身体の成長が止まるまで進行する特発性側湾症です。この時期は多くの人が急激に成長するため、成長に伴い側湾症も進行します。

側湾症が腰痛を引き起こす原因

側湾症は背骨に関係のある病気ですが、腰痛にも大きな関係があります。側湾症が起こると、背骨が左右どちらかに曲がることで身体の左右のバランスが不均等になります。その状態で日常生活を過ごすとどちらかの筋肉に負担がかかりやすく、筋肉が凝り固まって腰痛につながるのです。

側湾症は初期状態から腰痛を引き起こしますが、進行して椎体の変形や脊柱のねじれが起こると、日常生活に支障をきたすほど腰痛が悪化する可能性もあります。

大人でも側湾症を患うことがある

側湾症は成長段階の子どもに多く見られる病気です。しかし、大人になっても骨折や加齢によって骨に異常が起きることで、側湾症を発症するケースもあります。また子どもの頃に側湾症だった人も、大人になってから再発する可能性もゼロではありません。

側湾症のセルフチェック

「この腰痛は側湾症が原因かも……」と不安な人は、まずはセルフチェックを行ってみましょう。医療機関でX線検査を受けるのが確実ですが、自宅でも手軽にチェックすることが可能です。

■前屈セルフチェック
できるだけ深く前屈を行い、曲げた場所で左右の高さを比べます。左右が真っ直ぐの場合には側湾症の可能性が低いですが、傾きがある場合は背骨に何かしらの問題があるかもしれません。左右の差が1〜1.5cm以上ある場合、側湾症の可能性が考えられます。

■立ち姿チェック
真っ直ぐ立ち、後ろから背中をチェックします。肩や肩甲骨、ウエストラインの高さに左右差があれば、背骨が真っ直ぐでない可能性が高いです。

これらのセルフチェックに当てはまる場合は、一度整形外科で受診しましょう。

側湾症の治療方法

側湾症には、主に3つの治療方法があります。

  • 経過観察
  • 装具療法
  • 手術療法

どの治療法になるかは、背骨のカーブの角度や年齢、骨の熟成度などによって決定されます。

経過観察

背骨のカーブ角度が25度未満である軽度の側湾症の場合は、特別な治療は行わず定期的な検査と診察による経過観察を行うのが一般的です。経過観察の途中で側湾症が進行すれば、違う治療方法に切り替わります。

装具療法

背骨のカーブ角度が20〜45度である中度の側湾症の場合は、これ以上背骨が曲がるのを防ぐために装具を装着します。ただし、この装具はあくまでも進行を防止するためのものであり、側湾症の矯正には効果がありません。装具を装着し続け、骨が成熟し側湾の進行がなければ、装具の装着が終了します。

手術療法

側湾症が重度の場合、治療方法として最適なのは手術療法です。身体の中に金属製のボルトやスクリューを入れ、椎骨に固定することで背骨を矯正します。手術療法はさまざまなリスクが懸念されるため、医師と良く相談して判断しましょう。

まとめ

側湾症は、背骨が左右どちらかに曲がる病気です。側湾症が起こると身体の筋肉がアンバランスになり、腰痛が起こってしまいます。側湾症には主に3つの治療法があり、軽度の場合は経過観察が可能です。

経過観察時の腰痛改善は、東京都板橋区にある「1room整体院」にご相談ください。側湾症の原因にアプローチしながら腰痛を改善する施術を行いますので、ぜひ一度お越しください。