2023年01月19日

腰痛の種類はさまざま!原因や症状によって分けられる8つの腰痛

腰痛 種類

日本人の約3割が腰痛に悩まされていると言われています。しかし、一口で腰痛と言っても、さまざまな種類があるのをご存知でしょうか。腰痛は、原因や症状、期間によって8つの種類に分類されます。

今回は、8つの腰痛の特徴や、基本的な腰痛予防法を解説します。腰痛の原因がわからない人や自分の腰痛について詳しく知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

腰痛の原因によって分かれる2つの種類

腰痛は、原因によって以下の2つの種類に分かれます。

  • 特異性腰痛
  • 非特異性腰痛

それぞれ詳しく解説します。

特異性腰痛

特異性腰痛とは、原因が特定できる腰痛です。特異性腰痛の原因には、大きく以下の3つがあると言われています。

  • 脊椎疾患
  • 内臓疾患
  • ストレス

身体または精神的に名前がつく症状に伴って起こる腰痛が、原因が特定できる特異性腰痛です。特異性腰痛には、レントゲンやMRIなどで原因がはっきりわかる特徴があります。また特異性腰痛は、腰痛全体の約15%を占めるとされています。

非特異性腰痛

腰痛の約85%は、非特異性腰痛に該当します。非特異性腰痛とは、原因がはっきりと特定できない腰痛を指します。

非特異性腰痛が起こる要因として主に考えられるのは、以下の3つです。

  • 姿勢の悪さ
  • 筋力の低下
  • ぎっくり腰

非特異性腰痛は、日常生活における腰に対する過度な負担が要因で起こる可能性が高いです。一見ぎっくり腰は原因がわかるように思われがちですが、損傷部分や異常部分が明確ではないため、非特異性腰痛に分類されます。

非特異性腰痛は自然治癒で治りやすいと言われており、痛みのレベルは軽度である場合が多いです。しかし、原因がわからない分痛みが長期間続きやすい特徴があります。

腰痛の症状で分かれる4つの種類

非特異性腰痛は、痛みの症状によってさらに4つの種類に分類できます。どのようなときに痛みが起こるのか解説しますので、ご覧ください。

前屈腰痛

前屈腰痛とは、前かがみになったときに起こる腰痛です。前かがみになることで脊椎の間にある椎間板が圧迫され、腰痛が起こります。

前屈腰痛は、非特異性腰痛の約40%を占めます。特に背中の筋力が弱い人に起こりやすく、猫背が癖になっている人やデスクワークで前かがみになっている人が発症しやすいと言われています。前屈腰痛はマッサージでは軽減されにくいので、ストレッチやトレーニングで筋力をアップさせることが大切です。

のけぞり腰痛

のけぞり腰痛とは、前屈腰痛とは逆に反り腰になったときに起こる腰痛です。のけぞり腰痛にも椎間板が関係しており、反り腰になって椎間関節がぶつかることで痛みが起こります。

のけぞり腰痛も、非特異性腰痛の約40%を占めてします。腹筋が弱い人や、反り腰が癖になっている人がなりやすいです。のけぞり腰痛もマッサージでは解消しないので、トレーニングなどで筋肉の力や柔軟性を高めて改善する必要があります。

筋性腰痛

筋性腰痛とは、筋肉の酷使で起こる腰痛です。使いすぎた筋肉に炎症が起きることで、痛みが発生します。痛みを感じる場所がピンポイントであるため、その部分をマッサージして筋肉をほぐすことで痛みを和らげられます。

非特異性腰痛の約10%が筋性腰痛であると言われています。筋性腰痛は、筋肉を酷使しやすい肉体労働者や長時間同じ体勢で働くデスクワーク、立ち仕事の人などがなりやすいです。

お尻腰痛

お尻腰痛とは、お尻にある仙骨の歪みや炎症が原因で起こる腰痛です。通常、仙骨は女性が妊娠するときに分泌されるホルモンによって緩みやすくなります。出産後に緩みが戻らないと、仙骨に歪みが生じることで、お尻腰痛が起こります。お尻腰痛は、非特異性腰痛の約10%にあたる腰痛です。

痛みの期間で分かれる2つの種類

さらに非特異性腰痛は、痛みが起こる期間によって2つの種類に分けられます。

  • 慢性腰痛
  • 急性腰痛

慢性腰痛

慢性腰痛とは、痛みが3ヶ月以上続く腰痛です。痛みが長引く腰痛のひとつの原因は、心理的ストレスであると言われています。腰痛が治らないことで抑うつ傾向になり自律神経が乱れ、腰痛が長引いたりわずかな痛みでも強く感じたりといった悪循環が起こってしまうのです。

そのため、3ヶ月以上腰痛が続いている場合は、特異性腰痛・非特異性腰痛のどちらなのか、非特異性腰痛の場合どの種類なのかを明らかにしましょう。原因がわかることで、精神的なストレスの軽減にもつながります。

急性腰痛

急性腰痛とは、ぎっくり腰のように急に痛みが起こる腰痛です。急性腰痛の多くが、無理な姿勢で重い荷物を持ち上げたり急に腰を捻ったりすることで起こると言われています。

急性腰痛はほとんどが自然治癒すると考えられており、痛みが治るまでは安静に過ごすことが早く治る近道です。マッサージなどで患部に刺激を与えることは避けましょう。

また安静にすることは重要ですが、4日以上あまり動かずにいると逆に回復を遅らせると言われています。そのため動けないほどの痛みが引いたら、適度に動いて早期回復に努めましょう。

腰痛を防ぐ方法

腰痛予防の基本的な方法は、以下の3つがあります。

  • 正しい姿勢を保つ
  • 腰の筋肉を強化する
  • 無理な体勢や動作を避ける

正しい姿勢を保つ

悪い姿勢を長時間続けると、腰に大きな負担がかかって腰痛を引き起こす原因になります。立っているときも座っているときも、正しい姿勢を保つことを意識しましょう。同じ姿勢はできるだけ避け、30分に1回は適度に身体を動かすことが重要です。

腰の筋肉を強化する

筋肉には、全身を支える腰を守る役割があります。そのため腰回りの筋肉が衰えると、腰に大きな負担がかかり腰痛が起こってしまうのです。そのためストレッチや筋トレを行い、腰回りの筋力を高めましょう。

無理な体勢や動作を避ける

無理な体勢や動作を行うと、腰に大きな負担がかかるだけでなく、急性腰痛を引き起こしてしまうかもしれません。重い荷物を持ち上げるときは膝を曲げたり、腰を急に捻ったりしないなど腰を意識して生活することで腰痛を予防できます。

まとめ

腰痛は、原因・症状・期間によって8つの種類に分かれます。それぞれ治療方法が異なりますので、腰の痛みを感じたら自分の腰痛の種類を知ることが重要です。

腰痛にお悩みの人は、腰痛改善専門の「1room整体院」にご相談ください。原因を特定して、それぞれに合った適切な施術を行いますので、ぜひご来院ください。