腰痛は日本人が発症しやすい病気のひとつであり、老若男女問わず多くの人が悩まされています。中には、「右側にだけ痛みを感じる」という症状もあります。このように右側にだけ起こる腰痛には、特定の原因があるのです。
今回は、右側にだけ起こる腰痛の原因と改善方法を解説します。腰痛に悩まされている人や、右側にだけ腰痛が起こる理由を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
腰痛の原因とは?
まずは、腰痛の原因について見ていきましょう。腰痛には、主に5つの原因があると言われています。
- 脊椎の病気
- 内臓の疾患
- ストレス
- 姿勢の悪さ
- 筋力の低下
脊椎の病気
脊椎とは背骨とも呼ばれ、身体を支える重要な骨のひとつです。脊椎の周りに異常が起こると腰回りの神経が圧迫され、腰痛が腰のしびれが発生します。
脊椎の病気には、以下のものが挙げられます。
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 脊椎分離症
- 脊椎腫瘍
これらの病気は、腰痛だけでなく下半身のしびれを引き起こす可能性もあります。腰痛を改善しても、脊椎の病気自体を治さなければ、腰痛が再発する可能性が非常に高いです。
内臓の疾患
腰痛の影には、内臓の疾患が潜んでいる可能性もあります。腰痛だけで内臓の病気を疑うのは難しいですが、腰痛だけでなく内臓に違和感がある場合は、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。
腰痛を引き起こす内臓疾患として挙げられるのは、以下の症状です。
- 胃潰瘍
- 尿路結石
- 子宮内膜症
- 心筋梗塞
- 前立腺がん
病気によって引き起こされる腰痛は、常に腰が痛かったり痛みが増していったりするケースが多いと言われています。腰痛とともに発熱や体重の減少が見られたら、病気が原因の腰痛である可能性が高いです。
ストレス
強いストレスを感じると痛みを抑制する脳の働きが弱まるため、腰痛が起こります。痛みのレベルや場所が変わるのが特徴です。ストレス性の腰痛は、腰痛自体を取り除いても、ストレスを解消しない限り腰痛が起こってしまいます。
姿勢の悪さ
姿勢が悪い状態を続けていると、腰の筋肉や靭帯への負担が偏り腰痛になってしまいます。特に猫背は背中が丸まるため、血行不良も引き起こしてしまいます。血行不良になると筋肉が硬くなるため、痛みが起こってしまうのです。
たとえ姿勢が悪くなくても、デスクワークや立ち仕事など長時間同じ姿勢をキープしていると、腰回りにある筋肉の緊張が続いてしまいます。その結果、血行不良や疲れが溜まりやすくなり、腰痛につながります。
筋力の低下
腰周辺の筋肉量が減ると、腰を支える腰椎への負担が大きくなります。その結果、腰痛を引き起こしてしまうのです。また、インナーマッスルが低下すると正しい姿勢をキープする力が弱まり、腰痛を悪化させてしまいかねません。
右側にだけ腰痛が起こる原因
上記で紹介した5つの原因は、一般的な腰痛に共通するものです。身体の右側にだけ腰痛が起こる場合には、以下の3つの原因が考えられます。
- 右側にだけ負担がかかる生活習慣
- 右側にだけある内臓の疾患
- 右側の椎間板の異常
右側にだけ負担がかかる生活習慣
右側にだけ負担がかかる生活習慣を続けると、右側の筋肉にだけ負担がかかり筋肉が硬くなってしまいます。そうなると、血行不良になって腰痛が起こってしまうのです。
右側にだけ負担がかかる生活習慣には、以下のものが挙げられます。
- 振り返るとき右側に腰をひねる
- 人と歩くときいつも左側に立つ
- テレビやパソコンが左側にある
- 座るとき右脚に重心をかける
これらの動作は無意識に行いがちなものばかりなので、意識して左・右に振り分けて行うことが大切です。
右側にだけある内臓の疾患
内臓には、左右どちらかにだけ存在しているものもあります。右にある内臓に疾患が起こった場合、右側だけの腰痛を引き起こします。
右側にある内臓は、以下のとおりです。
- 肝臓
- 胆嚢
- 腎臓
- 子宮
- 卵巣
- 腸
これらの内臓が疲れていると、臓器がそれ自体の重量に逆らえず下がってしまいます。その結果、腰の筋肉や神経を圧迫して腰痛が起こるのです。
特に食生活は、腎臓に負担をかけやすいです。油っぽいものや塩気の強いものばかりを摂取していると、腎臓に大きな負担がかかります。食生活の乱れなどで便秘症の人は、腸が張ってしまい腰の筋肉や神経を圧迫してしまいます。
右側の椎間板の異常
椎間板の右側にヘルニアなどの異常が起こると、右側の腰痛を引き起こします。椎間板ヘルニアとは、脊椎の骨と骨の間にある椎間板の一部が外に飛び出し、神経を圧迫して痛みを起こす病気です。その中でも腰に起こる椎間板ヘルニアを、腰椎椎間板ヘルニアと呼びます。
椎間板ヘルニアの多くは、自然経過で治ると言われています。ただし程度によって異なるため、医療機関での受診が必要です。
右側の腰痛の改善方法
右側に腰痛が起こった場合は、以下の改善方法がおすすめです。
- 正しい姿勢を心がける
- 内臓に負担をかけない
- ストレッチを行う
- 整体院で施術する
正しい姿勢を心がける
右側の腰痛を悪化させないためには、普段の姿勢を整える必要があります。猫背や反り腰の改善だけでなく、足を組んだり右側だけに負担をかけたりする行動を避け、正しい姿勢を心がけましょう。意識的に日常生活を過ごすことで、普段の癖をなくすことができるでしょう。
内臓に負担をかけない
食生活の乱れは、さまざまな内臓に大きな負担を与えます。アルコールの摂取はできるだけ控え、普段の食事量を腹7〜8分目になるように意識しましょう。内臓が疲れると、腰痛だけでなく免疫力低下などさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。
ストレッチを行う
定期的なストレッチも、右側の腰痛改善に効果的です。右側の腰方形筋や中殿筋を伸ばすように、ストレッチを行いましょう。ただし、右側ばかりやり過ぎるとアンバランスになってしまうので、身体の様子を見ながら行うことが大切です。
整体院で施術する
整体院で治療することで、的確な腰痛改善が行えます。右側だけ痛む原因を特定し、正しい方法で筋肉をほぐし、腰痛を根本から解消してくれます。セルフケアだけでは不安な人には、整体での施術がおすすめです。
まとめ
右側にだけ腰痛が起こる場合、右側にばかり負担がかかる生活習慣や内臓疾患、椎間板異常などの原因が考えられます。日常生活の見直しやストレッチを行うことで、右側の腰痛を改善できるでしょう。
しかしセルフケアだけでは不安な人には、整体院で施術を受けることをおすすめします。東京都板橋区にある「1room整体院」は、腰痛改善専門の整骨院です。腰痛の原因を明らかにするAKS療法を採用しているので、効率的に腰痛を改善してくれます。