デスクワークをしている人の大きな悩みのひとつが、慢性的な腰痛ではないでしょうか。日本では仕事をしている人の約3割 がデスクワーカーだと言われていますので、腰痛対策を行っておくことが重要です。
今回は、デスクワークの腰痛原因や、デスクワーク中の腰痛を防ぐ2つのポイントについて解説します。デスクワークで働いている人や腰痛で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
デスクワークの腰痛原因とは?
デスクワークをしている人の多くが、腰痛や腰のだるさを感じる原因は以下の3つです。
- 座り方が悪い
- 椅子が身体に合っていない
- 長時間動いていない
座り方が悪い
座りっぱなしのデスクワークにとって、座り方や座る姿勢は非常に大切なポイントです。座り方が悪い状態を長時間続けると、腰に過剰な負担がかかり腰痛につながります。ついついやりがちな悪い座り方の例は、以下の3つです。
- 椅子に浅く腰掛ける
- 前のめりで座る
- 足を浮かしている
以上の3つの座り方をすると、身体の負担を腰に集中させてしまいます。腰に大きな負担がかかると筋肉が硬くなり、硬くなった筋肉は血行不良を引き起こして腰痛が起こるのです。また腰痛以外のさまざまな病気の原因にもなりかねませんので、座り方には気を付けましょう。
椅子が身体に合っていない
仕事で使う椅子が身体に合っていないと、姿勢が悪くなって腰痛が起こる可能性が高くなります。毎日使う椅子が合っていないと、負担が蓄積されてしまいます。そのため椅子を変えたり、高さや角度を調整したりできるクッションを使ったりする方法がおすすめです。姿勢や骨盤をチェックして、身体に合ったものを選びましょう。
長時間動いていない
「座り方も椅子も問題ないのに腰が痛くなる……」という人は、長時間同じ体勢でいることが腰痛の原因になっている可能性が考えられます。デスクワーク中ずっと椅子に座りっぱなしでいると、腰周りの筋肉がこわばり、血行が悪くなってしまいます。
血行が悪くなると筋肉に溜まった老廃物や疲労物質が溜まってしまい、腰痛を引き起こしてしまうのです。デスクワーク中でもできる限り頻繁に席を立ち、身体を動かすことを意識すると血流が促進されます。座ってできるストレッチなどで、こまめに身体をほぐしましょう。
腰痛を防ぐデスクワークの座り方ポイント
次に、腰痛を防ぐための座り方のポイントを3つ紹介します。
- 骨盤を立てる
- 椅子の高さを調節する
- クッションを活用する
今回は、デスクワークの人向けに椅子に座る際のポイントをまとめました。
骨盤を立てる
骨盤を立てることで、背筋をピンと伸ばしたまま座れます。そのため、腰への負担を少ない状態で座ることができるのです。骨盤が前にも後ろにも傾かず、座面に対して真っ直ぐになっていることを意識しましょう。前後だけでなく、左右が水平であることも意識すると良いでしょう。
骨盤を立てて座るには、骨盤の一番下にある坐骨が座面に当たっていなければいけません。座った状態で左右に軽く揺れると、坐骨が座面に接触していることを確認できるでしょう。お尻が背もたれに当たるほど深く座り、その状態で上半身を真っ直ぐに起こすと骨盤を立てた状態を作りやすいです。
椅子の高さを調節する
椅子と机の高さは、腰痛に大きな影響を与えます。椅子が高いと足が浮いたり前にのめりになったりしやすく、腰に負担がかかる姿勢になってしまいます。逆に椅子が低すぎても、足で身体を支えられないので腰への負担が集中してしまいます。
適切な椅子の高さは、足の裏が床について膝が直角よりも少し大きい角度で曲げられる高さです。太ももへの圧力を感じられることで、腰だけでなく下半身全体に負担を分散させられます。
自分にぴったりの椅子に合わせて、机の高さも調整しましょう。机の高さは、目線がフラットになる状態が理想です。机の高さを簡単に変えられない場合は、高さが調整できるパソコンの台などをうまく活用しましょう。
クッションを活用する
骨盤を立てて座るのに慣れていない人やすぐに姿勢が崩れてしま人は、楽に正しい姿勢をキープできるクッションがおすすめです。このとき、通常のクッションではなくデスクワーク用の機能性クッションを選ぶようにしましょう。
機能性クッションには、座るだけで骨盤が立てられるものや正しい姿勢をキープできるものなどさまざまな種類があります。機能性だけでなく、素材やデザイン性などを比較して身体に合うものを選びましょう。
デスクワークにおすすめの椅子の選び方
デスクワークにおすすめの椅子の選び方を3つ紹介します。
- サイズが合っているもの
- 素材が身体に合うもの
- 機能が優れているもの
仕事中毎日使う椅子は、ポイントを押さえて妥協せずに選びましょう。
サイズが合っているもの
椅子の高さ以外にも、背もたれの高さや座面の幅なども重要です。背中に安定感が欲しい人は、背もたれの高い椅子を選びましょう。座椅子の幅が狭い椅子では骨盤の左右バランスを取りにくいので、お尻の幅よりも大きいものが良いでしょう。
素材が身体に合うもの
椅子の座面にはさまざまな種類の素材が使われています。腰痛の対策には、高反発素材の椅子がおすすめです。高反発の素材は沈み込まないため跳ね返りが強く、身体にかかる圧力を分散させることができます。
しかし、すでに腰痛がある人には、逆に低反発素材の椅子がおすすめです。低反発の素材は深く沈むため、腰を包み込む役割があります。そのため、腰痛持ちの人が長時間座る場合に役立ちます。
機能が優れているもの
デスクワーク用の椅子の中には姿勢を正すものや、身体に合わせて位置を変えられるもの、アームレスト付きのものなどさまざまな種類があります。使い心地の良い機能が付いているものを選びましょう。
まとめ
デスクワークの人は、主に3つの原因で腰痛が起こりやすいと言われています。腰痛を防ぐためには、自分に合った椅子を選んで、正しい姿勢で座ることが大切です。椅子の高さが合わない場合は、クッションやパソコンスタンドなどのアイテムも活用しましょう。
今回紹介した方法でも腰痛が改善されない場合は、根本から腰痛を治すことができる整体院での施術がおすすめです。東京都板橋区にある「1room整体院」では、原因を特定してから適切な施術を行っています。腰痛にお困りの方は、ぜひ1度ご来院ください。